ローマ帝国

ただ、単にイタリアは凄いと思っていたのは照明の仕事をしている時のデザイン、色使いの妙に触れた時でした。

日本でデザインされる、そして生産される照明器具となんでこんなに違うのか。単純に歴史が違う、宗教観が違うと理解していました。

昨年末から作家塩野七生さんのイタリアに関する書籍を読むようになって、そんな浅はかなものではないと痛感されました。

ローマ人の物語も全43巻、今は35巻を読んでいますが、奥が深い!!!

単に順次起こった事を書いているのではなく、その時の皇帝の想いは、元老院の想いは、市民の想いは、属州に住んでいる人の想いは、蛮族の想いは、敵対する他の国の想いは、キリスト教徒の想いはという、人間世界の当たり前の、何年経っても変わらない、自分が得をしたい、お金を持っていたい、という人の基本的な想いにフォーキャストしながらの時代考察。今の世界にも十分に通用する内容。

国の統治には政治が大事であること、それは義務ではなく、人の為に行う事。

2000年前のローマと今の政治を比較すると、人口も内容も大きく変化しているが、人が平和に暮らしたいという想いは同じ。

その目線で政治をする人が今の世の中にはあまりいないと思います。

日本にいると平和と思っている人も多いし、タイの方が安全と漠然と思っている人も多い。もう少し、自分の事だけではなく、周りに目を向けて生きたいものです。